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願い

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水をください
ぽとり一粒

私の胸にもう一度
水をください



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by nagiwo | 2004-08-29 01:55 | Gray

あなたを知っている

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五感だけじゃ足りない何かが、
あなたを知っていると教えてる。
この髪を波立たせ
心を波立たせるものを信じるに足ると
本能が声をあげる。
大きく見開かれた目に映る
朱い思いやら蒼い思いやら。
いつあふれ出てもいいように
両手で作った小さな受け皿が震えはじめる。

あなたを知っている、

あなたを知っている。



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by nagiwo | 2004-08-26 03:43 | Varicolored

行きつくトコロへ

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朱い思いひとつ
朱い思いふたつ
まぁるく熟れた 朱い思い
行き着く先 行き着くトコロへ



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by nagiwo | 2004-08-23 05:50 | Varicolored

カゼノウタ

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風が流れてゆくのが、
その通り道が見える。
風が歌うのも、口をつぐむのも、
見える、見える。



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by nagiwo | 2004-08-20 15:28 | Blue

動けぬまま

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何かから逃げたいあなたが、
ここへやって来る気がする。
あなたを逃がしてあげたい私は、
ここから動くことができない。



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by nagiwo | 2004-08-13 00:44 | Gray

誰のせい

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額の熱、当てたてのひらを焼く程に。
ほてっているのは誰のせい?

照りつける赤い陽射し、
もう少し遠巻きに照らして。
私からこの熱を奪わない程度に。
目を開けて見ていられる程度に。



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by nagiwo | 2004-08-11 21:14 | Varicolored

いつか眠る時まで

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「少しくらい汚れたって構わない」
膝を抱いて座るキミを見ていた。
テノヒラを柔らかく動かしながら、
歌うように話すキミを見ていた。

遠慮なく射す光も、
2枚あるチケットも、
この時間の前では無駄に思えるから。

僕らにしかわからない方法で、
この愛を知ろう。
いつか眠る時まで、知り続けよう。




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by nagiwo | 2004-08-09 23:06 | Varicolored

光をほどいて

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光にとけて
笑い顔がぼんやりとゆがむ
手をそえなければ
そのまま消えてしまいそうだ

水よりも
歌よりも
日陰をあげよう



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by nagiwo | 2004-08-07 23:38 | Brown

collabo-works怪談絵巻 3

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collabo-worksとは!?


「 帰る 」
   Storyteller:marc ishiya
   Photograph:nagiwo



「サトちゃん・・・・・・」

娘がまだ暗いうちから掃除をしている。
スーッ、スーッと雑巾がけをするような音がした。
「すまないねえ・・・・・・」
老婆は縁側に向かって声をかけた。。
台所から朝御飯の支度をする音が聞こえてきた。
まな板を、トントン、トントンと包丁で叩く音。
やがて味噌汁の香りが部屋まで漂ってきた。

昨夜遅く帰って来た娘が、襖の向こうから、
「おみやげ、なんにもなかったから・・・・・・」と言う。
「あんたが来てくれたらそれでいいの」と母は答えた。
娘の部屋はずっとそのままにしてあったから、
きっと寝心地が良かったに違いない。
「よく眠れた?サトちゃん・・・・・・」
と声をかけると、しくしくすすり泣く声が聞こえてきた。
老婆はもらい泣きしながら声を振り絞った。

「よく、帰って来てくれたわねえ・・・・・・」

***

刑事は額の汗を拭った。
婦人に椅子を勧めながら手帳を開いた。

「私は、ヘルパーの宮川と申します。
寝たきりのお婆ちゃんのお世話をしていました。
昨日は、お盆が来るので、山の上のお墓を掃除しました。
ゆうべ、そのことをお婆ちゃんに報告したら、
「あそこのお花、咲いてましたか?」と聞かれました。
ハイとお答えすると、とっても喜んで、
「他ではどこにも咲いてないのよ」って。
今朝は買ってきた食材をいつものように調理しました。
でも、お婆ちゃんの部屋が変に静かでしたので、
すぐに様子を見に行ったんです。
起きてるの?と聞いても返事がなくって、
私、襖を開けました。
そしたら・・・・・・、お婆ちゃんが・・・・・・、
昔、旅先で自殺したという娘さんの写真に、ぴったり頬をつけて、
まるで赤ちゃんでもあやしているようなお顔をなさって・・・・・・」

それまでの険しい表情だった刑事がため息をついた。
「事故に遭った可能性は、なさそうですね」


第一発見者である宮川夫人は、帰り際にこんなことを言った。

「あの・・・・・・
ひとつだけ不思議なことがあるんですが。
枕元にあった薄紅色のお花ですけど、
どうしてお婆ちゃんの枕元にあったのかと・・・・・・」
「誰かが摘んで来てあげたのでしょう」と刑事が言うと、
宮川夫人は怪訝そうな顔をして言った。

「わざわざ夜中に、山の墓地まで行ってですか?」



                              marc&nagiwo



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by nagiwo | 2004-08-06 19:53 | Collabo-Works

5分間の幸せ

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朝がスルスルと音もなく
眠るまぶたを撫でるから
もう少し もう少しだけ
苦笑いしながら打つ寝返り
もう少し あと5分だけ



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by nagiwo | 2004-08-05 01:15 | Blue